今回は,Zwiftでロングライド出来るか試してみました.
0. 背景
コロナ自粛*1で屋外でのトレーニングを制限しています. 飲食店に寄るのは我慢できても,お手洗いに止まることまでは止めらません. 必然的に,外を走るのは2~3 hで70 km程度になります. 僕は元々ロングライドを重視するタイプなので,物足りなさを感じます.
1. Zwiftイベント
先日も書きました*2が,Zwiftはワークアウトしかやっていませんでした. 長くても1.5 h,50 km程度です. これ以上やろうとすると,飽きてしまいます.
知人のMeet upに参加する機会がありました. 仮想空間内であってもグループライドは楽しいし,集中力が続くことを知りました. 自身でロングライドMeet upを企画するのも楽しそうですが,その前に,本当に100 km超をローラーで走れるのか試したいと思いました. そこで,Zwiftの公式イベントで走る事にしました.
Zwiftイベントは世界中で行われていて,30分に1回位の頻度でスタートしています. 一部では参加資格を問われる(パワーメーターや心拍計を必須とする等)こともありますが,基本的には誰でも参加できます.
Zwiftイベントと言うとレースがフィーチャーされますが,長距離のグループライドも探すとあります.
2. ASIA 120km Endurane Ride
昨日までに4回参加しました.
1回目(2020/4/18): 50 kmでDNF
クラスBを選んで撃沈しました. 滅茶苦茶速いです. 富士チャレの先頭集団を走っているのと同じ位の強度で,常に4倍を出す必要がありました. 周りのライダーは3.5倍位で走っていたので,体格差の影響もあったと思います. 僕の様な軽量ライダーは,単純にW/KGの適正でイベントを選ばない方が良いかもです.
2回目(2020/4/25): 100 kmでDNF
クラスCに落として100 kmまで我慢しました. 完走も見え隠れしたのですが,脚が攣りかけていたので止めました. 完走するためには,補給食等をレースと同様の心構えで準備する必要があることが解りました.
3回目(2020/5/2): 90 kmでDNF
「3度目の正直で完走!!!」と意気込みましたが,50 km付近で先頭集団からドロップしてしまいました. ポジションを後ろに下げた際に集団のペースが上がり,対応できませんでした. 集団の前方に位置するという鉄則は,実際のレースと変わらないのです.
4回目(2020/5/9): 120 km直前でZwiftがクラッシュ
ゴール3 km手前まで行ってスプリントに備えていたのですが,無念にもZwiftがクラッシュしました. 「完走してないんかい!」という自分突っ込みもあるのですが,120 kmを走れることはほぼ証明できたと思います.
3. 120 kmを走るためのポイント
股ズレ対策
ローラーでの長距離走行は股ズレし易いです. ダンシングが少なくて,(降り等で)脚を止めている時間が少ないからです. しっかりとレーパンを履いた上で,人によっては,内ももにワセリンを塗るなどの対策をされると良いと思います.
補給食
120 kmのライドでは約2000 kcalを消費します. 信号等で脚を止める事無く気に走るので,消費カロリー以上の疲労度になります. レースと同様の備えをすることが望ましいです.
コンデション調整
前述の様に,Asia 120 km Endurance Rideは土曜日の午前中に開催されます. 僕は金曜日を休脚日にしているので,疲れの抜けた状態で臨むのに都合が良いです.
ドラフティングが抜けるタイミングに注意
先頭を引き終えて脚を休めようとする際に,一気に集団の後方に追いやられてしまう感覚があります. 3回目のチャレンジで千切れた時もこれでした. Zwiftでは,前のライダーと同じ速度で走らないとドラフティングが効かないのかも知れません. つまり,ポジションを下げている最中はドラフティングが効かないので,集団の前方に留まる為には,引き終え後を意図的に強く踏む必要があります. 実走も同じなのですが,より高く意識する必要があると思います.
別クラスと合流した際に集団がバラバラになる
Asia 120km Endurance Rideは,クラスC→B→Aの順に時間差でスタートします. 走っている最中に自分達よりも速いクラスBやクラスAに追いつかれて,集団が崩壊することがあります. 別クラスについて行こうとするライダーがいる為です. ペースを守るために,チャットを使って「Group C guys, re-group」と呼びかけるのも良いと思います.
スマートトレーナー
3回目と4回目の間にスマートトレーナーを導入したのですが,正直,楽になりました. 登りでパワーが上がるのを感じやすくなりましたし,降りで脚を休められます. 高額な機材ではありますが,インドアライドの充実には効果があるようです.
ネットワーク環境
長時間Zwiftをやっていると,周りのライダーが急に消えて一人になる事があります. 復帰するまでに時間がかかり,その間単独で走らなければならない為,DNFに追い込まれます. 何より心が折れる...(>_<). これ,ネットワークの通信速度が低いと起こりやすいみたいです.
4. 結び
記事を書いていて,補給,コンディショニング,集団内での位置取り等,実レースと共通する注意点が多いと感じました. オンラインでのグループライドは,コロナショックや天候不良による苦し紛れとは言えない位のトレーニング効果がありそうです. 実際,単独での実走ロングライドよりも追い込めています. 普段と異なる状況下でこそ気付けた,新しい発見かも知れないですね.