オッサンはDesktopが好き

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自転車レースを観戦するときはマスクをしましょう

 こんにちは.changです.

 先日,クリテリウム・ドーフィネのTV中継をを見ていて,多くの観客がマスクをしていないことに驚きました. 解説陣は表立って批判することもできずに,苦笑いしてましたが... 僕の個人的な思いとして,自転車レースを観戦する方に以下をお願いしたいです.

  • マスクをしましょう
  • 大声を出すのは止めて,静かに感染しましょう
  • 必要のない飲食は控えましょう
  • 飲酒は止めましょう
  • ビール片手に熱い声援を送りたい方は,TV観戦にしましょう

0. 2名ポジティブで撤退

 ASOは,「2名の新型コロナウィルス陽性者が出たチームをツール・ド・フランスから撤退させる」方針を打ち立てています*1. 2名の陽性者で...というところが僕にとっては凄く嫌いな響きです.

 10年程前,2名のドーピング陽性者を出したチームをレースから撤退させるというルールがありました. オフィシャルなルールだったのか分からないのですが,事実ありました. 2008年のツール・ド・フランスでリッコがポジティブになったとき,彼が所属していたサウニエル・ディバルは即座にツールから撤退しました. 「1人しか要請になっていないのにどうして...」みたいな新聞記事があったのです. 後からピエポリも陽性になったので,「2名ポジティブで撤退」のルールは結果的には守られました.

 当時,僕は自転車レースの魅力にハマり始めていました. j sportsを見始めたのが,この年のジロ・デ・イタリアだったと思います. 予備知識が無かった所為もあったのか,勝ったコンタドールよりも,敗れたリッコの方に愛着を感じたんですね. この当時はドーピング・スキャンダルの渦中で,リッコを含め,好きになった選手が次々にレースから追放される事件が起きました. せっかく素晴らしい競技に出会えたのに...と無念な思いをしました. レースを見るのを止めようと思ったこともありました. そういった経験を他の方にしてほしく無いですし,僕自身もまたしたくありません.

1. 観客からの感染

 新型コロナウィルスの問題はドーピングとは違います. ドーピングは,選手が侵すルール違反です. (こう言うのは複雑ですが)ポジティブになるのは,その選手の責任だと言えます.

 新型コロナウィルスへの感染も,自己管理不足によっておこる場合もあります. 例えば,夜の街に繰り出して感染したならば,同情の余地はないでしょう. 笑い事では無く,現実に起こり得ます. 何年か忘れましたが,アンディとオグレディブエルタの最中に飲みに出かけ,怒ったリースが2人をレースから除外して家に帰らせたことがありました. チームとして,厳格に管理するべきでしょう.

 ただね,,,観客からの感染は防ぎようがありません.

 クリテリウム・ドーフィネの山岳ステージでは,観客間のソーシャルディスタンスが確保されている様には見えませんでした. 選手の近くに駆け寄って大声をあげている観客もいました. 不慮の事故として観客からウィルスを貰ってしまい,それがチーム内で拡販して2名以上のポジティブが出る,というケースが今年のツールで起きるかも知れません. チームは,自分達に落ち度が無いのにも関わらず,レースを去らなければならないのです.

 ワールドツアーのチームにとって,ツール・ド・フランスに出場してスポンサーをアピールすることがチームの存在理由です. ツールから追放されてしまうことは,仕事を奪われることと同じです. シーズン半ばからスポンサー撤退の話が出ていますが,,,シーズンの後半には更に加速している気がします. それは,大好きな自転車レースが来年以降も見られなくなることを意味するのです.

2. 選手間での感染

 一寸脱線しますが,選手間での感染を問題視すると,プロスポーツは崩壊します. ソーシャルディスタンスを保って出来る競技なんて無いですよね. 少なくとも,パッとは思いつきません.

 自転車レースはスリップ・ストリームで成り立っています. 競技中の選手間にソーシャル・ディスタンスを確保することは出来ません. 選手は集団内で飲食もしているので,競技中の感染リスクが他の競技よりも高いかも知れません. だからこそ,選手の感染を出来る限り避けなければならないと思います.

3. むすび

 選手を守る為,大好きな自転車レースを見続ける為の僕からのお願いでした.