タイトル通り,大晦日の雑記になります.
0. COVID 19
コロナに始まり,コロナに終わる年でしたね. 今,世界は恐慌の真っ只中なのかも知れません.
世界経済を揺るがす大きな出来事というと,直近ではリーマンショックでした. 当時僕は学生だったので,事の重大さをいまいち実感していませんでした. 今,(一応)社会人になったんですが,,,やはりそれ程の実感がないです... 飲食業界や観光業界にいないということはあると思います(他人事の様な物言いになってすみません). 勤め先も一定程度の影響を受けている筈なんです. 今期の賞与は過去最低でしたしね. それでも,何というか,,,「危機感」を感じないのです. その理由を考察してみようと思います.
パンデミックによる渡航 & 外出禁止は急速かつ大きな変化でした. その変化に瞬時に対応できない会社や個人がいるのは当然だと思います. コロナを天災と呼ぶのか人災と呼ぶのかは難しいですが,生態学的には,種の存続を脅かすような事件と言うのはある程度の頻度で起きるものです. もし,今回の経済危機の所為で人類の人工が飛躍的に減ったりするのならば,それはある種の自然調整がかかった結果なのかも知れないです.
「生態学」という言葉を使いましたが,コロナの難しいところは,その感染拡大に人類自らが寄与してしまっているところだと思います. COVID 19は中国で発生し,その後,瞬く間に世界中に広がりました. 航空機によって大陸間の移動が容易だからです. 太古であれば,村一つが全滅するだけで済んでいた可能性があります.
これに充て付けて,「グローバライゼーションの限界」みたいな事を言う人がいます. 確かに,現代社会は国家間のヒト・モノ・カネの流れの上に成り立っており,一部が綻ぶと全世界が共倒れになる構造になっています. 共倒れを避けようとすれば,戦争が起きます. 米中間の対立ばかりがクローズアップされますが,貧しい国などでは今まで無い程にクーデーターが起きやすい状況になっているのでは無いでしょうか.
では,また鎖国すれば良いのか? 僕はそうでは無いと思います. そもそも出来ない. 資源に乏しい日本は特にそうですが,多くの先進国も同じでしょう. トランプさんがどれだけ中国に喧嘩を売ったとしても,米国の経済は中国抜きでは成り立たないのです.
そうした逃げられない感というか,どうしようもない感が,冒頭に行った危機感の乏しさの源泉の様に思います. そもそも,去年も一昨年も,TVや新聞は視聴者の不安を煽るようなニュースをわんさかと流していました. 放射性物質,核爆弾,環境問題,国際紛争,,,キリがありません. 僕達は,常に毒壺の中に生きているのです. くだらないニュースに一喜一憂していても仕方がありません.
こうしたダルな態度をとると,非難されるかも知れません. 不謹慎ですよね. でも,少なくとも現状はこれで良いと思っています. 人間が抱えられる不安の大きさには一定の限界があります. 不安の量が限界を超えると壊れたり,冷静さを失ったりします. その方が余程危険です.
一方,ただただ能天気にしていようとも思いません. 自分を取り巻く環境に対して,取るべき行動があると感じているからです.
その一つが,やっぱりというか仕事. 勤め先の詳細は書けませんが,コロナショックの前から業績は悪かったです. コロナショックが無くても赤字転落だったと思います. それが,コロナで有耶無耶になった感じです. 業績が悪い=コロナの影響という言い訳が効きますからね. これは,勤め先に限った事では無いんじゃないかな?
内閣の振る舞いとかを見ても,国の将来よりも,組織内の体面を気にしているように見えますよね. 協調派(?)の菅さんは,特にそういうタイプなのでしょう. トランプさんの様に突進力があって,かつ最大数の人間を満足させるようなリーダーは居ないという事ですね. またまた,どうしようもない感...
個人的には,どうしようもない感は組織が大きくなるほど強くなると思います. 一人であれば,自由度が広がります. ただ正直,今年のパンデミックが独立にビビりを入れたことは間違いないです(汗). 良い意味で冷静になれたとも言えます. ありきたりですが,諦めず,細々とでも,どうしようもない感に抗う活動をしていこうと思います.
コロナの影響で苦しんでいる方々には心からお悔み申し上げます. 僕にできることはあまり無いんですが,無駄遣いにはならない程度にお金を使う様にしています. 後述する新車も買ったしね(笑). 来年か,もっと先になるかも知れないし,今迄とは違った形になるかも知れませんが,必ず平穏は訪れる,そう信じています.
1. 研究
(1) ディープ・ラーニング
ディープ・ラーニングを作り始めたのが2019年の始めだったと思います. 当時は,ディープ・ラーニングという未知の素材を理解するだけで精一杯でした. 環境構築の煩雑さや,言語の不便さに大分苦しめられましたね(笑).
粘り強く取り組んだ甲斐もあったのか,2020年には,僕独自の考えを盛り込んだ,所謂,論文に近い記事を何本か書くことができました. 勿論,未だ未だ未熟です. 記事も殆ど読まれていないので,自己満足に近いと言えます. この後に学会の話を書きましたが,査読を受けずに発表するということは,世の中からの反応が全てです. 継続することは勿論大切ですが,加えて,表現方法を工夫していくことが必要だと思っています.
所謂,ブロガーとかYouTuberみたいな事で副業を始めようと思っていたんですが,2020年内には残念ながら出来ませんでした. 正直なところを言うと,職場でも思い通りの事が出来る様になって研究意欲が満たされているのが,年の瀬の失速の原因ではあります. とは言え,組織内での活動には前述したどうしようもない感が必ず伴います. 個人としての活動は,これまで以上に重視していくつもりです.
以前の記事でも述べましたが*1*2,ディープ・ラーニングはある程度頭打ちになると感じています. 応用先が非常に限定的で,実質的には画像の外観検査にしか使えません. 「ビッグデータを解析してイノベーション」みたいな事は起こらないと思っています. 年末の土壇場で強化学習*3をやったのも,ディープ・ラーニングに限界を感じている為です. その辺の戦略(?)もまた考えていくつもりです.
(2) 学会
菅内閣の学術振興会騒ぎがありましたね. 結局何だったのか判りませんでした.
この騒ぎには興味も関心も無いのですが,学会という組織を改めて考えるきっかけにはなりました. 以前,「今は研究成果をSNSで発表すれば良いから学会に所属する必要など無い」という様な事を書きました*4. 大学から離れて何年も経つので実際のところはわかりませんが,日本のアカデミーは古い体制を引きずり続けるのでしょうね. 研究者というと,協調性が低くてコミュニケーション能力が低い,というイメージを持たれがちです. 僕も含めて,実際そうです. 言い訳がましいですが,体制上そうなりがちなのです. 大学の研究って,個々の学会に合わせた論文の体裁作りとか,役人を相手にした予算取りの書類作成とかに費やす時間が膨大なんです. 世の中に対峙した仕事をしていないのね. 「役立たずだね」と捉えられるのは真っ当と言えます. 個人的には,学会とか,政界みたいなところを根城にする研究者は,世界の競争の中ではどんどん衰退していくと思います.
かといって,「自分は世の中から望まれる研究者になろう!」とは思わないんです. ひねくれものなんですね(笑).
世の中で望まれる研究者というのは,専門的な知識を分かりやすく説明してくれて,経営判断とかを手伝ってくれる知識人だと思います. シンクタンクみたく広く浅い知識に精通していて,どちらかというと役人が得意とするような仕事ね. こういう人達はとても優秀でお行儀が良いです. だから,皆して同じ事を言います.
一方,例えばディープ・ラーニングなどは狭く深い追及の上に成り立っています. この手の作業が出来る人は,自分の世界に入って驚異的な集中力を発揮します. 謂わば,ヲタクですね. イノベーションの源泉となるのはこの手の人材だと思うんですが,残念ながら評価されません. 高飛車な言い方をしますが,僕もそうでした.
嬉しいことに,ヲタクにも開かれた世の中になりました. ブログやYouTubeで誰でも垣根の無い自己表現が出来ます. 勿論,世の中から評価されるのは学会の中で評価されるよりも遥かに大変です. そこをやりがいと感じられるような意識改革が必要です. 実質的に,今の大学は職業斡旋所になっています. 研究機関に属するよりも,個人で活動する方が自由な研究を展開できる可能性があると感じます. それこそ,シンクタンクの人達が,個人ブログやYouTubeで情報収集をする時代が来るんじゃないかな.
ただね,YouTubeで研究を展開するのはなかなか厳しいとも感じています. 優秀な研究者でも,論文発表は一年に数本のペースです. 対して,YouTuberは毎週動画を公開しています. そのペースで研究成果を出すのは不可能です. それっぽい事をしている人もいるけど,所謂「やってみた」系です. 研究と言うのはその先に在ります. やり方を工夫する必要があると感じています.
2. 自転車
(1) CTL90の壁
去年の8月位から,トレーニングにCTLを取り入れました. 3月に出場を予定していたレースに向けたピーキングをして,レース直前にはCTL 90弱に到達しました. この時はメチャクチャ調子が良かったです. どんなに走っても疲れないというか. レースに向けて高揚していたんですが,残念ながらレースは中止になりました. レース予定日の数日前の発表だったので,結構なショックを受けました. 気を紛らわす様に,チームメートと走りまくってしまいました. 結果,CTLが一気に上がって 90を超えました.
当時,自分の身体が今までに無い状態にあるのを感じました. 兎に角,四六時中お腹が減っているんです. 仕事中にボリボリやっている訳にも行かないので我慢するんですが,イライラして集中できませんでした. 元々小食というか,生き物っぽい自分が嫌いな質なのですよ(笑). 結局,微熱が続いて,身体が動かなくなってしまってしまいました. 自転車には1~2週間程度乗れませんでしたし,会社も1~2日休みました. 社会人として反省しました.
CTL100に壁がある,という話をよく聞きます. その手前で躓いた感じでしょうか? 自分に甘い発言になってしまいますが,僕の体格(体重52 kg)ではここ(CTL90)に一つの壁があるように感じています.
この後,トレーニング量を徐々に戻して行ったのですが,これまでに無く慎重になりました. オーバートレーニングにならない様,その日に獲得するTSSを決めて練習しています. 外出禁止でトレーニングに制限があったのが,逆に良かったのかも知れないです. 今現在,再びCTL90に来ていますが,問題無い感じです.
実感している事ですが,CTLを上げていく,或いは高い水準で保てばPWRは必ず上がります. 5倍までは今のやり方でいけるイメージを持っています. このオフで到達するのは少し難しそうですが(現在,約4.5倍),身体の反応を見ながらチャレンジしてみるつもりです.
(2) ディスクロード
買いました. 組み上がってから既に数か月経っています. インプレを書きたくてウズウズしているんですが,注文したホイールが届かないのです(泣). 新年に持ち越しにします.
3. 2021年の目標
研究に関しては:
- 個人研究の副業化(取り敢えず収入は問わず)
自転車に関しては:
- 富士チャレGold,富士ヒルGold
- PWR 5倍到達
4. むすび
長々と脈絡無く書きました. 来年も宜しくお願い申し上げます.