オッサンはDesktopが好き

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Roval Rapide CLXを半年ほど使って

 こんにちは.changです. 今回はホイールのインプレを書きます. 以前*1にも少し紹介したRoval Rapide CLXです.

0. ホイール遍歴

 正直,僕には偉そうにインプレを書くほどの技術も経験もありません. 今回の記事もあくまで素人の感想ですが,一応,比較対象となるであろう過去のホイール遍歴を挙げておきます. 完成車に付属していたホイールは外してあります.

SHIMANO Ultegra WH-6800

 1台目に買ったAnchor RA5のホイールを壊した時に買いました. 当時,完成車からのグレードアップ用として定番でした. 7万円位だったと思います.

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SHIMANO Ultegra.1台目のリム車から愛用しています

 今もリム車の練習用として使ってますが,普通に走ります. 特にハブの回りが気持ち良いです. 上位グレードのホイールと遜色無く感じます.

Mavic Cosmic Pro Carbon SL

 2台目に買ったIzalco Maxをパワーアップしたくて導入しました. 登りだけの自分から脱却してオールラウンダーになりたい!という思いで買ったのを覚えています,

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Mavic Cosmic Carbon SL.強烈に真っ直ぐ進みます

 このホイールでカーボン & ディープリムホイールの魅力に憑かれました. スピードに乗ると踏む必要が無くなり(減り)ます. リムハイト40 mmは,最早ディープと呼ばれない程の定番ですよね. 今乗っても抜群の安定感です. カーボンホイールとしては特別軽い方ではありませんが,ダンシング時の剛性感が気持ち良く,ヒルクライムでも使っています.

Roval Rapide CLX

 今回の主題です. 昨年,Izalco Max Discを組んだ際に選びました.

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Roval Rapide CLX.ディスクロードで使っています

 以上です...少なっっっ😅. 書いてて笑ってしまいました. インプレとか明らかに無謀だなぁ...

1. 選定理由

 個人的には,ロードバイクの速度に関して最も重要なのがホイール選択だと思っています. フレームを5万円のものから50万円のものに替えたとしても,体感できる程には速度は変わりません. コンポに至っては,ギヤ比が同じで等しくメンテされていれば,UltegraからDura Aceになってもその差が判らないと思います. ホイールは違います. 3万円から30万円のホイールに替えると,1~2 km/h程の速度差を実感できます. たかだか2 km/hですが,レースを走っていて2 km/hぶん楽出来ると考えると,効果は絶大です.

 Izalco Discを買うとき,Spcializedを凄く意識しました. 国内外のプロ・アマを問わず,その実績は圧倒的だからです. ミーハー感を嫌ってTarmac SL7を諦めたとき,「ホイールだけはスペシャにしとくかな」というスケベ心が出ました. 個性派を徹底出来ないところがダサんですが🤫...譲れなかったです. Vengeが速いのはホイールの所為だと思っているのでね.

2. インプレ

 やっと本題です.

(1) 特徴

クリンチャー仕様

 昨年のPari Roubaixをクリンチャー仕様のRapde CLXが制したのは衝撃的でした. ある意味歴史的です.

 クリンチャー仕様を議論することは,チューブレスおよびチューブラーとの違いを語ることです.

 チューブレスに関して言うと,正直,面倒臭いからクリンチャーに戻そうと日常的に思っていました (Cosmicはチューブレスで運用しています). 確かに,チューブを無くすことで軽くなりますが,シーラントを沢山入れると相殺されてしまいます. 空気圧を下げられるのは,マウンテンバイクでは確かにメリットになります. しかし,綺麗な日本の道をロードバイクで走る場合,空気圧が高い方が速いし,曲がれると感じます.

 チューブラーについては,使ったことが無いので判りません. S-Works Turbo Cotton + ラテックスチューブの組み合わせで差が無くなる,というのがSpecializedの考えなのでしょう.

スポーク設定はガチガチ

 ホイールを軽くする為には,スポーク数を減らす必要があります. 完組ホイールでは,フリーボディ側のスポーク数を増やして反対側を減らすのが定番です. Rapide CLXは前輪も非対称になっています. ブレーキローター側が12本,反対側が半分の6本です. 徹底してますね.

 テンション調整を自分でしたりはしてませんが,ガチガチの設定になっているのは何となく判ります. お世話になっている店員さんが,調整するのが怖いとおっしゃってました.

リム形状

 前輪と後輪でリム形状が異なるのですが,特に前輪が特徴的です. ゴン太なんです! 風が真正面ではなく斜めから吹く場合に,この形状が有利だそうです. フロントフォークとのクリアランスを減らして,空力を向上するとも言われています.

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写真からは判り難いですが,前輪が太くて浅い,後輪が細くて深い設計になっています

(2) 良いところ

速い

 これに尽きます. Izalco DiscにRapideと同等グレードのホイールを履いた事が無いので比較は出来ませんが,最速の部類に入るバイクだと思っています. これで勝てなければ,100%脚の所為ですね😯

兎に角格好いい!!

 自分の中ではこれが大きいですね. 敢えて文字が白いモデルを選んだのですが,フレームとの相性も良くて最高に気に入っています. 有名YouTuberさんのレース動画に偶々自分が映ってたんですが,我ながらイケてると思いました👠

(3) 悪いところ

タイヤが嵌めにくい

 Rapide CLXがクリンチャー専用なのは既に述べました. それにも関わらず,何故か(Specializedの特徴でもあるのですが)チューブレスのリム形状を採用しています. なので,タイヤを嵌めるのがメチャクチャ大変です. 購入時はコンチネンタルGP5000を履いていたのですが,パンクした時にタイヤの付け外しを自分で出来ませんでした. 元プロレーサー & ショップ店長の友人が一緒だったので助かりましたが,一人では怖くて使えないという印象を植え付けられました.

 邪道を恐れずにタイヤレバーを使えば...と思ったのですが,そもそもビードが落とせないので何も出来ません. ちなみに,僕の握力は左右とも30 kg位だと思います. 僕が非力なのは事実ですが,正直,女性の方には高確率で出来ないと思います.

 今はGP5000を諦めてCorsaに替えることで何とか運用できています. それでも,Rapide CLXではクリンチャータイヤの手軽さの恩恵は受けられ無いと思った方が良いでしょう.

気楽に乗れない

 正直この子,フレームよりも目立ちます😳. Izalcoを盗もうとする人は少ない気がしますが,Rovalを盗みたがる人は五万といる気がします. 飲食店の軒先に止めるのには抵抗感があります.

 壊れそうという恐怖感も強いです. 価格的にはリム車で使っていたCosmicと大きく変わらないのですが,何故かナイーブ感を強く持ちます. 細くて少ないスポークが,今にも壊れそうな雰囲気を出すのかな? 前述したゴン太のリム形状でタイヤよりもホイールの方が外に突き出す構造になっていて,傷が付きやすいのも要因かも知れません. 傷が付く位ならまだしも,割れてしまうと笑えません.

3. むすび

 一言で言えば,究極のレーシング機材です. レースを走らない方には間違いなくお勧めしません. また,出来ればレース用の決戦ホイールとして使いたいので,複数のホイールを所有できる財力も必要になるかと思います.

 練習用にMavicを買おうとずっと思っているのですが,踏み切れずにいます. Kysriumで十分なのですが,Discロードにアルミホイールを履くのをナンセンスに感じてしまいます. かといって,ミドルグレードのカーボンは中途半端なんです. 難しいなぁ😮‍💨

 ちなみに今月末に伊豆一をやりますが,現状他に選択肢がないのでRapideで走ります.