こんにちは.changです.
ツールド沖縄 市民210に出走しました.結果は46位.目標としていた50位以内を達成して満足しています(^o^).
1. ツールド沖縄
敢えて書くまでもありません. ホビーレースの甲子園と呼ばれる国内最高峰のアマチュアレースです. 中でも,最長距離を走る市民210には全国から競合選手が集まります. プロカテゴリーも同日に同じコースで開催されますが,注目度はアマチュアの方が高い位です. 今年7勝目を挙げられた*1高岡さんに至っては,並のプロ選手よりも影響力が高いと思います. これを走る事は全自転車乗りの憧れなのです.
2. 出走の経緯
3年越しでの出走でした. 自身のブログを見返してみると,2019年の振り返りで2020年の目標に「ツールド沖縄市民210 kmに挑戦」を挙げていました*2.
僕はヒルクライマーです. レースを始めた当初は富士ヒルをメインのターゲットにしていました. 2019年の富士チャレをゴールド狙いで走った頃から,ロードレースを先頭集団で走りたいという気持ちが強くなりました. ディープ(ミドル)ハイトのカーボンホイールを使うようになったのもこの頃です.
2020年と2021年はCOVID 19に阻まれました. その間に39歳という年齢になってしまいました. 「30代のうちに...」という思いがあった為,今年は何としても出場しようと年初に決めていました.
本当は、一昨年&去年と140を走った上で,今年,満を持して210を走りたかったのです. レースが開催されなかった為,それは叶いませんでした. 今年,開催がある程度濃厚になる中で,140を走るか210を走るか迷いました. 「いきなり210を走って大丈夫か?」という不安からです.
ここ,人によって意見が分かれる所です. お世話になっているショップのスタッフさんは「行くなら210だよ!」と言います. 最近気づきましたが,スタッフの皆さんは元プロ選手なので感覚がバクってるのです😆 「210以外って在るの?」って言われた事ありますwww. 市民レーサーはもう少し慎重で,「210は(特に初出場だと)足切りになる」「落車を覚悟して出る感じだ」「E1で優勝争いをする位の脚がないとお金の無駄」と言う方が多いです. どちらも本当なのでしょう.
で,迷いましたが,,, いえ,本当は迷っていなくて,迷うふりをしていただけですwww. 頭の中には210しかありませんでした.
3. 準備
(1) 実業団レース
JCFへの登録は何年か前からしていたのですが,COVID 19の関係で参加が伸びていました. 今年の修善寺から参戦しています*3.
市民210への出場にはロードレース経験が求められます. 日本国内でロードレースを経験できる機会は少なく,実質的にJBCF一択です. 出場資格を得つつ,レース経験を積むのに最高の舞台です.
実業団レース(特にE3)は短いので,沖縄の様な長距離レースのトレーニングには向かない面もあります. でも,集団走行への慣れやレース運びの勉強,インターバルの強化については間違いなく役立ちました. 参加して良かったですし,来季も参加しようと思っています.
(2) 他チームへの参加
所属しているショップチームはプロ選手を何人も輩出している名門ですが,現在のメンバーとはレースのレンジが合わない部分があります. 練習や情報収集の場を求めて、他チームに掛け持ち参加する事にしました.
Note:
偉そうな事を言ってすみません🙏
ショップライドはマジで速くて,実業団レースよりもキツい位です.
開店時刻の関係で練習が3h程度になるので,長距離レースの対策に向かないのです.
加入させて頂いたのは,神奈川ビック4とも呼ばれる有名チームです. レーシングチームでは無い(事になっているwww)のですが,実業団や沖縄に参加している強豪が何人もいらっしゃいます. ショップチームから既に掛け持ち参加していた先輩がいらっしゃって,練習に参加させてもらった事がありました.
その縁から「沖縄に出たい.チームに参加させて欲しい」と,メンバーの方に声を掛けました. レース中(確か袖ヶ浦)に話しかけるという無礼をしたにもかかわらず,快く迎え入れて下さいました.
このチームでの練習で強くなれました. メンバーの方の交友関係が広く,全日本チャンプが主催する練習会にも誘って頂きました. 沖縄遠征にも同行させて頂いて,お世話になりっぱなしです. 感謝しかありません.
(3) 週毎のトレーニング
沖縄に向けたトレーニングを組む上で迷ったのが,エンデューランスとインターバルのどちらを重視するかです.
僕は元々エンデューランスに適正があります(そのつもりです). レースの距離が長ければ長い程,自分に有利になると感じます. 逆に短時間高強度に弱いです. 緩斜面でパワーのある選手にアタックされると,遅れてしまう事があります.
もちろん両方やったのですが,比重的にはインターバルを重視しました. エンデユーランス強化で(ローラーを含めて)長時間を淡々と走るのは,僕的には辛さが少なくて,逃避している感覚があったからです. 変な発言だなぁ...
一週間のメニューをまとめると,大凡こんな感じでした.
月曜日
休脚
火曜日
ZwiftでPace Partner Ride (Class B)
Jacquesは楽過ぎるので,Genieで
だいたい1.5 h位
水曜日
Zwiftで高強度ワークアウト
木曜日
Zwiftレース
金曜日
休脚
土曜日
チーム練で150〜250 km
日曜日
ショップ練で100 km弱
Note:
ローラー(Zwift)が多い方だと思います.
賛否両論ですが,やはり,サラリーマンの味方です.
個人的には中強度&長時間のトレーニングをZwiftでやるのが好きです.
エンデューランス対策には上述のPacer Partner Rideが有効だと感じます.
(4) ピーキング
2年ほど前からTSB-simulatorを使っています. 記事が長くなってきた(疲れてきた)ので詳細は別途にしますが,レース前にCTL100に到達するように調整しました.
(5) 事前レース
記事にしませんでしたが,JBCF群馬*4の後に2レース走っています.
川崎マリンエンデューロ
(6) しおり
小学校の遠足みたいですがwww,現場でのアドリブに弱いので作りました*5. 特に初めてのレースでは,スタート地点に立つまでのトラブル(=ストレス)を如何に減らすかも重要だと思っています. その意味で少しは役に立ったかな...?
4. レース展開
レース展開を細かく書こうとも思いましたが,高岡さんのレポート*6も含めて情報が豊富なのでやめます.
結論だけ言うと,2回目のフンガワで千切れました. 脚を残しているつもりでしたが,削られていた様です. 奥の下りで高岡さんがアタックした為,例年ではペースが上がらない北海岸エリアが爆速になりました. 少し位置を下げてしまい,フンガワの登口で一気に前に上がりました. この時に息切れしたのだと思います.
5. 機材など
Izalco maxです.一応構成を列挙すると:
- Frameset: FOCUS Izalco max disc, XSサイズ
- Front/Rear brake: Shimano Dura-Ace
- Rotors: SHIMANO XTR
- Brake/shift levers: Shimano Dura-Ace Di2
- Front/Rear derailleur: Shimano Dura-Ace Di2
- Chainring: Shimano Dura-Ace 52-36
- Cassette: Shimano Dura-Ace 11-30
- Chain: Shimano Dura-Ace
- Crankset: Shimano
Dura-AceULTEGRA, Size:170 - Power meter:
SHIMANOPioneer - Bottom bracket: WISHBONE
- Wheelset: ROVAL Rapide CLX
- Tyres: PIRELLI P ZERO RACE, 28mm
- Tubes: Vittoria Latex
- Handlebars: Easton EC90 AERO, 40 cm
- Handlebar tape: フィジーク
- Stem:
FOCUS (専用品), 100 mmiTM KERO, 110 mm - Pedals: Shimano Dura-Ace
- Saddle: Selle San Marco Aspide
- Seat post: FOCUS (専用品)
- Bottle cages: Elite ROCKO
- Computer: Pioneer SGX-600
赤字で強調したところだけ補足します. クランクですが,夏に袖ヶ浦で転んだ後で新品を注文したのですが,届く気配がありません😓 SHIMANOさん,宜しくお願いしま〜〜す.
ステムですが,専用ステムのハンドル位置が高すぎるのを元々不満に感じていたので,思い切って替えました. レースの直前(1ヶ月前位)だったのでリスクでしたが,正解だったと思います. 上半身の力を抜けるし,エアロフォームを自然に取ることが出来ます.
6. 来年に向けて
(お金と時間があれば)来年も210を走ります🔥
今年よりも上に行く為に何をすべきか,考え始めています. 今回,羽地の手前で単独走行していた所を10名程の小集団に追い付かれました. あれが無ければ40位でした. ここまでは行けると思います. 問題はその先,2回目のフンガワを生き残って高岡さんを追った方達にどう近づくかです🤔
この方達は,E1レースで優勝争いをされているトップ選手ばかりです. 来季のJBCFではE1昇格を狙っていくのですが,僕の脚質ではなかなか順位に絡めません. 実業団での成績がそのまま沖縄に反映される訳では無いと思っていますが,苦手なりにもそのレベルに居る事が必須でしょう.
具体的にすべき事としては,単純にFTPの向上だと思っています. 実業団レースから沖縄に話を戻しますが,今回,市民210走破後のTSSは350程でした. 使用しているパワーメータの関係で少し低めに出ていると思いますが,それでも,一気に走り切れるTSS値はこの程度だと感じています. TSS値に上限がある中でパフォーマンスを上げる為には,FTPを上げるしかありません. 実業団で戦う為に必要なのも,結局これなのです. 苦手分野なんですが,短時間インターバルに粛々と取り組んで行こうと思います. JBCFでの入賞か,富士ヒルゴールドを目標にメニューを考えてみようかな...
7. まとめ
レースから1週間以上経ってますが,未だ少し呆けています. 暫くリラックスして,来季に向けた英気を養おうと思っています(^^).
改めてですが,いつも一緒に走って下さるチームメートと,バイクを完璧に仕上げて下さるショップのスタッフさんに感謝申し上げます. 30代の最後で素晴らしい経験が出来ました. これからも頑張ります. 宜しくお願い致します😀
*1:https://www.cyclowired.jp/news/node/381857
*2:https://changlikesdesktop.hatenablog.com/entry/2019/12/31/180244
*3:https://changlikesdesktop.hatenablog.com/entry/2022/06/21/210215
*4:https://changlikesdesktop.hatenablog.com/entry/2022/09/29/073532
*5:https://changlikesdesktop.hatenablog.com/entry/2022/11/12/074307