オッサンはDesktopが好き

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i9 12900KF 水冷化 & M.2 2枚でデュアルブート〜Corsair iCUE H150i組付編〜

 こんにちは,changです.

 昨年末*1からの続きです. 今回は水冷クーラを組み付けます.

1. Corsair iCUT H150i ELITE LCD

 水冷(正確には簡易水冷ですが,面倒なので水冷と呼びます)クーラーには,ファンの大きさと数に応じたサイズ展開があります. 代表的なのは,120 mmファン×2の240 mm,140 mmファン×2の280 mm,120 mmファン×3の360 mm,140 mmファン×3の420 mmです. ファンが大きい&多い程ラジエータが大きくなって冷却性能が上がります. 一方で,大きなラジエータは組み付けでケースを選びます.

 i9 12900KFでは420 mmが適正という情報も多かった*2のですが,僕が使っているCougar PANZER MAXは420 mmに対応していない様でした. ケースごと替えるのは億劫でしたし,360 mmでも冷えているという情報もあった*3ので360 mmを買う事にしました.

 少し高めでしたが,Corsair iCUE H150i ELITE LCDにしました. AmazonでPANZER MAXとのセット売りもあり,情報も多そう*4だったからです. 液晶ディスプレイはLinuxから制御出来ないと思いますし,正直要らなかったのですが,,,格好良かったのでwww  

2. 組み付け

(1) 開封

iCUE H150iを開封.今風というか,紙刷の取説や明確な保証書は同封されません

 取説は公式webにありました*5. 日本語版は無いようです. 困る訳では無いのですが,世界から相手にされてない感が日本人としてアレです...

Note:
LGA1700用リテンションが付属するモノを買っています.

(2) 基本配置

 すんなり付くかと思ったのですが,,,そう甘くありませんでした💦 空冷クーラーでやっていた様にマザーボードをケースから外した状態で組み付けたかったのですが,そんな雰囲気では無かったです. マザーボードラジエータ,ファンを全てケースに固定した状態からヘッドを載せる必要がありました.

 そもそも,ラジエーターとファンをケースにどうやって付ければ良いのかが判りませんでした. 公式の取説ではラジエータとファンを共にケースの内側に付けているのですが,これをやるとマザーボードと干渉してしまいます.

公式の組み付け図.PANZER MAXではこれが出来ません

 この方*6ラジエータとファンをケースの外側に付けている様に見えるのですが,どう考えても水冷ケーブルを配線出来ません. 機種によっては出来るのか...少なくともiCUE H150iでは無理だと思います. ケースの上面に水冷ケーブルを通す為の穴を開けるとかでもしない限りは...

 ケース側の公式情報をみると*7ラジエータだけを内側につけている様に見えます.

ラジエータだけ内側が正解か?

 色々画策しましたが,ラジエータ内側&ファン外側しか方法が無さそうでした. ラジエータに直接風を当てられないのは非効率ですが,とりま進めます.

(3) 実装

 実際に組み付けていきます. スペースがかなりタイトです😅

ラジエータ組み付けに苦戦する様.CDドライブを外して,前面からギリギリ入りました

 ケースの外側に空気を流そうとすると,ファンを逆向きにケースに付ける形になります. エアーフロー的には変わらないと思いますが,格好悪いです. やはりと言うか,iCUE H150i自体は明らかにラジエータの直下にファンを付ける仕様で設計されています.

ファンをケースに組み付け.エラフローの関係から逆さ(通常の取り付け面を上側)になってしまいました

ラジエータを付けた後のケースの内側はこんな感じ

 マザーボードにマウントを付けます. 気に入らなかったのが,六角形に見えているネジがマウンタに対してバカ穴で付いている事です. マウンタをマザーボードに固定出来ませんでした. ソケットのバリエーションに対応する為の仕組みなのでしょうが,,,少し雑です.

マウンタをマザーボードに組み付け.少しグラグラします

 いよいよ水冷ヘッドをCPUに載せます.グリスはヘッドに付着していたものを使用しました.

水冷ヘッドをCPUに搭載.液晶ディスプレイを外しているのは,ネジを締めやすくする為です

(4) 配線

 空冷の感覚で配線していたら苦戦しました.

 最初,マザーボードの取説に従ってヘッドをAIO_PUMP,FAN 2機をCPU_FAN,CPU_OPTに繋ぎました. 残ってしまったFAN 1機はとりまCHA_FANにつなぎました.

マザーボードの取説に従って配線したら,失敗しました

 ここで通電してみたのですが,熱暴走でもしているかの様にFANが回ります.

 クーラーの取説を見ると,ヘッドから伸びているUSBケーブルをマザーボードに,pump tack cable(多分,ファンケーブル)をCPU_FANに繋げと書いてあるので試します. Commander COREと書かれているプラスチックの箱は,必要性が分からなかったので一旦無視しました.

クーラーの配線図1.Commander COREという変な箱(?)を使っています

 

クーラー配線図2.こっちには,ヘッドをマザーボードのUSB端子に挿せとあります.結果的には,この2つの図の通りにやったら正常動作しました

 再び通電しますが,やはり強烈にファンが回ります. BIOSのCPU温度は80度でした. また,ヘッドの液晶ディスプレイが警告マーク(?)になります.

CPU温度が80度になります.水冷ヘッドが機能していないか,CPU温度を正確に取れていない様です

液晶ディスプレイは警告マークになります

 調べてみたら,付属のプラスチック箱を介してヘッドにSATA電源を入れろと教えてくれている方がいらっしゃいました*8😭 確かに,公式の取り付け図でもそうなっていますね.

 これで動きました.

水冷クーラーが動作しました.液晶ディスプレイにCPU温度が表示されます

 邪魔なプラスチック箱は,電源スペースに収納しました.

プラスチック箱は電源スペースに入れました.ファンケーブルの長さが少し足りなくて,無理矢理です

3. Linuxインストール

 デュアルブート編で詳しく書くつもりですが,特に苦戦しませんでした. M.2を使うとSATAケーブルと電源ケーブルが無くなってスッキリしますね😀

 

パーティションのメモ.以前は/homeをデータファイル用のHDDに割り当ててましたが,それだとHDDが無くなった時に起動しなくなります.このため,小さめの領域でM.2内に割り当てました.データファイル用HDDにはシンボリックリンクを貼ります

4. むすび

 なんとかここまで来ました. まだあまり使ってませんが,パソコンは凄く静かになりました. データファイル用HDDに繋いでないからかな?

 Windowsを入れるのが面倒になって来ましたが,,,旧構成でのCPU負荷テストをWindowsでやってしまった*9ので逃げられませんwww めげずにトライしようと思います‼️