Cyclo-sphereを見ていて気が付いたことがあります. 週スパンで見ると,走行距離とTSSはほぼ比例しているのです. CTLを使ってトレーニング量の目安を決めてますが,走行距離の管理でほぼ同じ事が出来ると言えます. 高額のパワーメーターを導入する意味は果たしてどこにあるのか...
上の2つのグラフですが,上が週毎の走行距離,下が週毎のTSSのデータです. 気持ちが悪いくらい,傾向が似ています. Cyclo-sphereのバグでは無いかと思った位です(笑). 直近の走行距離が極端に減っているのは,スマートトレーナーを導入してローラー時の後輪の回転情報がCyclo-sphereに上がらなくなった所為です.
試しにプロットしてみると,決定係数0.84で強い相関があることがわかりました. つまり,TSSは走行距離から推測出来てしまうのです. 何人もの自転車乗りの走行データをレベル別に集めれば,走行距離とTSSの関係を学習することも出来るでしょう. 実際,SGX-CA600はパワメの電池が切れた状態でも,GPSデータからそこそこ精度の高いパワー値を出してきます.
森本誠さんなどの強豪ライダーがパワーメーターを見ないという話をよく聞きますが,理由が解った気がします. 向上出来ないレベルにまでFTPを高めていて,一定強度を維持する走行技術があれば,確かに,パワーメーターを見る必要は無いですね.
逆に,パワーメータを使うメリットは初心者程高いと言えるでしょう. 僕自身も,上り坂で踏み過ぎてしまう癖があることを,パワーメーターを使うようになって知りました. 後は,ローラーでのワークアウト(VO2maxなど)かな... ただこれも,スマートトレーナーを持っていれば100 %不要ですね.
ちなみに,Pioneer製(当時,現Shimano)のパワーメータの導入コストは,サイコンの更新と併せると20万程でした. 走行距離なら,5千円位のスピードセンサと安価なサイコンで計測できると思います. パワーメーターが如何に高い買い物であるかが解りました(汗). 次の自転車にはパワメを載せる(新設する)必要は無いかもです.