こんにちは.changです.
セルフディスカバリーアドベンチャー in 王滝 (以後,SDA王滝)のMTBロングを走りました.
結果は総合6位.
表彰台に登れた喜びと,昨年 の5位からジャンプアップ出来なかった悔しさとが半々です.
ゴール後の愛車.今年もよく走ってくれました
1. セルフディスカバリーアドベンチャー in 王滝
長野県王滝村で開催される,国内最大級のMTBイベントです.
いくつか種目があるのですが,一番人気は500人超がエントリーするMTBロングです.
100 kmの林道を周回無しで走るアドベンチャー感は唯一無二で,間違いなく国内トップレベルの難易度です.
個人的には,ロードにツールド沖縄あり,MTBにSDA王滝あり,という印象です.
後述するレース展開を解りやすくするために,コース内の主要ポイントを紹介します.
MTBロングは,ざっくりと言うと4回登って,4回下ります.
2つめの頂上(MT2)の手前に1つ目のチェックポイント(CP1)が,3つめの頂上(MT3)の手前に2つめのチェックポイント(CP2)が,4つめの頂上(MT4)の手前に最後のチェックポイント(CP3)があります.
2回通過する橋(Bridge)の周りが舗装路です.
ライトの携帯が義務付けられているのは,1回目の舗装区間にトンネル(Tunnel)が在るからです.
[ :plai:w500n]MTBロングのコース断面図.4つの登りと下りを攻略する必要があります
2. レース準備
昨年と同様,MTBロングにエントリーしました.
スーパーロング(120 km)にも興味があったのですが,昨年のゴール後に抱いた"もう一度100 kmを走って優勝したい!"という気持ちが強かったです.
今年は,近年の大目標の一つであったツールド沖縄へのエントリーを見送り,SDA王滝に掛けて来ました.
(1) 天候
ロードレースが少ないスケジュールにも関わらず,MTBに乗る機会は多くなかったです.
原因はいくつか在りますが,1つは天気です.
今年の夏は雨が多かったですね.
”晴れの日に実走”という常識を改める必要があるのかも知れません
ツールド福島 を走った後,実走の機会が極端に減ってしまいました.
天気予報があまりにも当てにならないので,ロードでは雨天上等で実走していたのですが,,,MTBではそういきません.
僕が利用しているパーク は基本的に雨天クローズです.
また,里山のトレイルについても,個人的には雨の日に走るのを控えています.
土を荒らすとハイカーさんや管理者の方の迷惑になるからです.
結果,ローラーとロードでのトレーニングが中心になりました.
隙間時間のMTBライドで雨に降られると大ダメージです
(2) 低ケーデンス
ローラー多めのトレーニングを余儀なくされた訳ですが,プラス面もありました.
僕の平日トレーニングは,ZwiftのBカテペーサー(Robo Pacer)がメインです.
余談ですが,ペーサーライドには荒らしが居ます👎
ペーサーを引いて,ペースを釣り上げてくるク○ッタレです.
Bカテには特に荒らしが多く(主観),嫌気がさしてAカテを試した事が転機になりました.
ひょんな理由からAカテのペーサーをやった際,ビビッと来ました
高負荷を低ケーデンスで,上半身を大きく使って踏むペダリングの感覚が掴めたのです.
2年前から三つ星フィットサービス さんの助言で取り組んではいたのですが,敢えて極端に,ギアを3枚重くした事で唐突にしっくり来ました.
低ケーデンスに振った事をきっかけに,どんどん調子が上がりました
勿論,ローラーで,しかもロードバイクのポジションで体得したペダリングをそのままMTBに適用できるとは限りません.
その辺は検証を要したのですが,結果としてはMTBのハンドル調整で,ロードの感触をほぼそのまま持ってこれる事がわかりました.
MTB実走で検証し,ロードバイク & ローラーのペダリング練習でMTBも速くなれると確信しました
(3) 下り
僕はヒルクライム出身で,下りを苦手にしています.
本来,一番の強化ポイントとして下りに取り組むべきところに,MTBの実走が減ったのは致命的とも言えました.
その中でも,できる事をやりました.
記事にしてませんが,年初にMERIDA DIRT を買いました.
所謂プレイバイクで,初めて購入した”速度を追求しないスポーツバイク”です.
これ,とても気に入っていて❤️,昼休みや仕事後に,コーナーリングやトリックの練習をしています.
直接レースに役に立ったかは分かりませんが,パワートレーニング以外の練習を日常化できました.
スキル練.仕事帰りに,職場近くの公園でコソ練しています
(4) 開催危機
レースの1週間前,"土砂災害でコースが埋まって開催が危ぶまれる"という内容のメールが主催者から来ました.
台風も接近していた為,"一昨年と同じパターンで中止だな”と完全に気が抜けてしまいました.
レース1週間前,中止の可能性が浮上して乗るのをやめてしまいました
金曜日の段階で台風の進路が逸れ,開催が濃厚になってきました.
慌ててトレーニングを再開します.
正直,数日間乗らなかった程度でパワーが落ちる訳ではありません.
しかしレースに臨む上では,身体のキレと言うか,気持ちのギラギラ感みたいなものが必要です.
これらはレース当日までのピーキングでのみ得られるのですが,経験上,高強度のワークアウトで刺激を入れる事である程度戻す事ができます.
そこで,通常では絶対に2日続けてやらないワークアウトを土日に行いました.
その代償として,レース前日の月曜日には脚にハリを感じていました.
レース感覚を戻すために,高強度ワークアウトで刺激を入れました
3. 当日の展開
3時に起きて朝食を取り,4時半頃に会場入りしました.
前に並ぶ為にはもっと早く入るべきですが,幸い,昨年入賞の実績で整列が免除されました.
一緒に参加していたチームメートも”並ばずに後ろからスタートする”スタンスだった為,のんびり目で行動しました.
宿で(=スタートから間隔を開けて)朝ごはんを食べられたのが良かったです(おにぎり4個,山崎ランチパック卵 ).
会場入り後,お手洗いに行こうと真っ暗の中をノーライトで歩いていたら,溝にハマって転びました🤣
右手親指の付け根に擦過傷を負い,左手人差し指を突き指しました.
スタート前から不安がよぎります😓
負傷した左手人差し指と右手親指の付け根.幸い,レースに大きな影響はなかったです.写真はレース後に宿泊先で
並ばなくて済むのは本当に楽です.
お手洗い列でヤキモキしなくて済みますし,やろうと思えば(今年はやりませんでしたが)ローラーでアップ出来ます.
僕と同様に整列を免除されていた有力選手の方々は皆さん謙虚なご様子で,大した実績でもない僕が3列目からのスタートになりました.
案の定,スタート直後の登りが速かったです.
パレード区間から5倍程出ていたと思います.
リアルスタート後,池田裕樹選手 を含む20名程度に先行されます.
付いて行こうと試みましたが,ペースが速過ぎました.
僕はスロースターターなので,レース開始直後に追い込むのが苦手です.
自分のペースで走る事にしました.
MT1の手前で,チームメート2人に抜かれます.
ここでも付いて行こうか迷いましたが,見送りました.
オーバーペース気味に見えたので,MT2までに追いつくと予想していました.
結果的にはこの2人が非常に強く,終盤まで粘られました.
御1人がグラベルロング優勝,もう御1人が年代別入賞の好成績を挙げられました👏.
去年に続いて,チームとしては大成功です!
Tunnel手前の舗装区間で,もう1名チームメートが追いついて来ました.
普段からお世話になっているショップの店長さんで,昨年は中盤以降長く並走して競り合った結果敗れていました.
"今年も昨年と同じ展開になるか?"と思いましたが,店長さんはかなりキツかった様で,直ぐに単独になりました.
"先行しているチームメートにトップを走っている事を伝えたい"という店長さんの意志を引き継いて,追走します.
Damを超えてからのダート区間はほぼ単独で走ってましたが,MT2の途中で有力選手に抜かれました.
この選手から少し遅れてMT2を超えます.
MT2からCP2の間のアップダウン区間は,とても気持ちよく走れました.
前述の低ケイデンスがハマって,グイグイ攻める事ができました.
これが入賞の鍵になった様です.
先行されたチームメート2名やMT2の手前で先行された選手を含めて,10名程を捉えたと思います.
今年もまた下りに苦しみました.
特に左コーナーのリズムが悪く,バイクを上手く倒せずに何度もコースアウトしそうになりました.
MT3からの下りはガレていて怖さがありましたが,グラベルバイクで慎重に下っている選手に追いついて少し冷静になりました.
”怖いのは皆同じだな...”と.
2度目のBridgeを超えて最後の登りに入るとき,しっかりと脚が残っていました.
昨年の様に脚攣りする感覚が無かったですし,ダンシングで踏み込む余裕もありました.
前日の脚のハリの影響は無かったです.
むしろ,気になっていた内腿側の筋肉を使うのを避けて膝を開き気味に走った事で,体幹の力を使いやすくなっていたかも知れません.
”ここから順位が下がることは無い.セーフティに走ろう"と思った矢先に,去年入賞の強豪選手に抜かれます😱
この選手がMT3の手前でパンクで止まっていたのを確認していたので,吃驚しました.
パンクから追いつかれる=明らかに向こうが格上なので,諦めかけました.
しかし,"登りで勝負しなくてどこで勝負するんだ!”と思い直して追走します.
結果,CP3を過ぎた登りの中腹で追いつくことが出来ました.
更に懸命に踏んで,引き離そうとしました.
僕は下りが遅いので,頂上までに出来るだけ多くのタイム差を付けて下りに臨む必要があったからです.
一時は相手が見えないくらいに引き離したのですが,MT4の手前で再び同じ選手に抜かれます.
振り返った時にバランスを崩して足を着いた事もあって心が折れかけましたが,,,追走して再び抜き返します.
MT4まで1km程度だったので,大きなタイム差を付けることが出来ない(=下りで抜かれる可能性が高い)事が分かっていました.
懸命に踏んで最後の下りに入ります.
着順を意識していましたが,下りでリスクを負うことはできませんでした.
実際,コースアウトしかけたところで,5位に入った若者に抜かれました.
この選手はノーマークだったのですが,追う意志が起きない程の下りを見せつけられて完敗です.
MT4で競った選手にも抜かれるかと思いましたが,そのままゴールに辿り付くことができました.
手荷物チェックを受けながら,総合6位という結果を聞きました.
正直,もう少し上の順位を期待していましたが,,,ライバルの方達が強かったですね.
池田選手を含む1〜4位の選手とは大きな力の差がありました.
MT4で諦めなかった結果,総合表彰台に乗れて良かったです.
4. 機材
長くなったので,別記事で書きます.
5. 来年に向けて
池田選手がストラバに走行ログを上げて下さっていたので,勝手ながら,コース内のセグメントについてタイム比較をしてみました
chang
池田選手
堤防からの登り
10:13
9:25
王滝林道下り
10:04
9:22
SDA王滝42km 舗装登り
23:08
21:04
2022王滝 1発目のグラベルクライム
24:20
24:07
cp1-cp2
1:41:23
1:40:35
Otaki100km2014/5/25DH@35km
11:14
10:30
CP2-CP3
31:27
29:09
CP3-FINISH
59:29
58:13
CP3からの登り
16:20
17:51
当然ですが,ほぼ全区間で負けていますね🤣
セグメントが若干分かりにくいのですが,おそらく”堤防からの登り"がMT1への登り,”2022王滝 1発目のグラベルクライム”がMT2への登り,
”CP3からの登り”がMT4への登りだと思います.
そう考えると,大きくタイム差を付けられたのはスタート直後のMT1です.
後半のMT4は池田選手よりも速く登れました.
ローラー台でアップをして苦手のスタートダッシュを克服すれば,池田選手を含む上位勢との差を縮める事ができそうです.
5. むすび
実質的にはシーズン終了ですが,いくつか小レースを走るつもりです.
仲間とのライドも楽しみたいですね😁
土砂災害と台風で逆境の中,開催に漕ぎ着けて下さった大会運営陣の皆さんに感謝申し上げます.
来年も是非参加させて下さい🙏
来年はスーパーロングに挑戦しようと思っています.
総合順位には絡めないと思うので,年代別の表彰台を狙います.
大きなハードルで,足りない技術が沢山あります.
1年間掛けて準備しようと思います.
最後に来年の自身へ
草木が危ないので,長指手袋を使うべし