こんにちは.changです. 今回はクリートの遊びとダンシングの関係について考察してみようと思います. 初心者用と言われる黄色が,実はダンシングに向いているのでは?という話です.
0. クリートとは?
色々なところで紹介されているので改めて書きませんが,自転車用のシューズとビンディングペダルを固定する為の部品です. shimanoの場合には,3種類(赤,青,黄)のラインナップがあります. 靴をはめた時の遊びが,赤⇨青⇨黄の順番で大きく設定されています*1*2. 遊びの大きい黄色はペダリングのブレを吸収するため,初心者用だと言われます.
僕はshimano以外のクリート(=ペダル)を使ったことがありませんが,スピードプレイやタイムが遊びの大きい作りになっているそうです.
1. ダンシング
多くの上級者が,ヒルクライムのポイントにダンシングを挙げていらっしゃいます. 本の中で,山神の森本誠さんが「ダンシングは引き脚」,富士ヒル覇者の兼松大和さんが「蛇行して前輪のグリップを使う」という話をされているのを見た時は感動しました😭. 自己流でやってきた事が裏付けされたと言いますか... ただ,様々なところで紹介されているダンシングのテクニックですが,上級者の方の意見の中にも共通点があるようで無い気がします. それだけ,ダンシングの仕方には個人差があるのでしょう.
で,僕のダンシングですが,既に少し触れたように,引き脚をしながら蛇行しています(そのつもりです). ↓は,ダンシングをしている僕の後ろ姿です. チームメートがアクションカムで撮ってくれました.
この時は左脚を引き上げている訳ですが,同時に,右にステアリングしています. ついでに,脚を強く引き上げるために右手でハンドルを叩くイメージを持っています.
この時の身体とバイクの位置関係を極端に描くとこんな感じになります.
体幹はハンドルに追従して右を向きます. これに伴って,足も右に向きます. 逆に,蛇行しているバイクのフレーム(=ペダル)は左を向きます. つまり,引く側の左足はペダルに対して内向きになり,踏む側の右足はペダルに対して外向きになります. ダンシング中はこれを左右対称に繰り返している為,両足が常にペダルの上で動いているのです.
ちなみに2年程前に一度だけ青クリートを試しましたが,脚の痛みに耐えられずに数ヶ月で黄色に戻しました. その時の青が残っていました. ペダルとの接点部が見事に変形しています. これだけの捻り力が脚にかかっていたんですね.
僕のダンシングで「足がペダルの上で動く」という話をして来ましたが,程度の問題はあれど,一般論としても正しいと思います. 多くの方が,脚の柔軟性でこれを吸収しているのでしょう. それが出来る方には,赤クリートが向いていますね. 残念ながら,僕の脚には十分な柔軟性が無いようです. だから,足の捻りをペダルの遊びで逃してるんだと思います. 足の柔軟性に頼るのか,ペダルの遊びに頼るのかは個人の好みですが,僕の様に小柄で脚の短い人間はペダルに頼った方が楽のような気がします.
2. プロはどうなの?
プロ選手の中にも,黄色のシマノクリートを使っている方がいると聞いたことがあります. どの位の割合なのかは分かりませんが,一定数はいるみたいです. 宇都宮ブリッツェンの増田選手もそうだとか*3.
ちなみに,蛇行ダンシングの祖(?)であるアルベルト・コンタドール氏は,(キャリア全般でか分かりませんが)スピードプレイを使っていた印象があります. もしかしたら,彼もダンシング時にクリートの遊びを利用していたのかも知れないですね.
3. むすび
強豪アマチュア選手やプロ選手が自分と同じ理屈でペダリングしているのかも...と妄想すると楽しいです😀