オッサンはDesktopが好き

自作PCや機械学習、自転車のことを脈絡無く書きます

練習中にチームメートが落車してしまいました

 タイトルの通り,チーム練習中に落車が起きてしまいました. 大事には至らなかったですし,既に,スタッフさんが走り方の改善点をまとめて下さいました. 敢えて僕が掘り下げる事は無いと思います. ですのであくまで自分用のメモとして,考えた事を記録します.

落車の概要

 事故が起きたのは,市街地ではあるものの,車や歩行者が少ないエリアでした. ローテションもしていました.

 右前方の脇道から,自分達の前に出てくる車がいました. 僕は2番手を走っていて,車が見えていました. 1番手を走っていたチームメートの声掛け(「ブレーキ!」)を受けて減速しました. 続いて3番手が減速した後,4番手が3番目のリアホイールにハスって落車しました.

 出てきた車に対して,僕自身は大きな危険を感じていませんでした. 無理な運転で曲がって来た訳では無かったと思います. 実際,1番手から3番手までは余裕で減速出来ていました.

 一つ気になっているのが,チームメートが右折車だったと言っていたのに対して,僕は左折車だったと認識している事です. 事実は分かりません. 問題なのは,余裕を持って走っているつもりでも車のウィンカーまでは見えていなかったと言うことです.

 落車したチームメートからは,車が見えていなかったのかも知れません. 「気付いたら転んでいた」と言っていました. 車が前の走者の死角に入ったのかも知れません. また,隊列の後方で追い抜きがあった様で,そちらに気を取られていた可能性もあります.

 落車したチームメートは,安全に対する配慮が人一倍高いライダーです. チームの中では最も若いですが,いつも冷静で,「2段階で曲がりましょう」と声を掛けてくれます. 彼が転んだのが信じられません. 翻れば,この規模の落車はいつでも起こり得ていたという事です.

スピード

 所属先はガチのレーシングチームではありません. ただ,僕を含めてイベントに参加するメンバーがいるので,ライドをすればレースを意識したトレーニングになります. スピードを出さないという訳にはいきません.

 普段から,スピードを出すエリアと出さないエリアを分けて走っています. 市街地ではローテーションしませんし,スピードも控えています. 今回もそれが出来ていたつもりですが,結果的には不十分だったのかも知れません.

 直近の半年程で感じていた事ですが,チームのレベルがどんどん上がっています. コロナ禍でグループライドを控えていた時期もありましたが,今はほぼ毎週集まって練習しています. 日毎に平均速度が速くなり,余裕が減っている印象を持ちます. 僕を含めて,何人かのメンバーがディスク車に乗り換えた事も,スピードが上がった要因の一つかも知れません.

 チームの雰囲気も,以前とは少し変わったかも知れません. コロナ禍になる前は,当時のスタッフさん(元プロ選手)にメンバーがひたすら食らいついていく感じでした. スタッフさんに守られていたと言えます. 今は一寸違くて,現在のスタッフさん(元プロ選手)を含めて,メンバーの実力が高レベルで拮抗しています. なので,走っていて最高に楽しいです. 一方で,安全に配慮する余裕が少なくなっている事も事実なのでしょう. 自分達の力でスピードが出せるという事は,自分達を守る技量も自分達に求められるという事です.

ハンドサイン & 声掛け

 グループライドの基礎として,多くのYouTube動画でハンドサインが紹介されています. 勿論正しいです. ただ,ローテーションをしてスピードが上がっていると,ハンドサインをする余裕が無い場合があります. 片手をハンドル(=ブレーキ)から離すことが,むしろ危険になったりもします. また,ハンドサインは直後のライダーにしか見えないので,後ろまで波及するのに時間が掛かります. 実際,レース中の減速時にはハンドサインは出さず,「ブレーキ!」と声掛けをするのが一般的です. ハンドサインを出すか声掛けをするかを迷う位だったら,声掛けを習慣化する方が良いと思っています.

 今回も声掛け出来ていたのですが,もしかしたら隊列の後方には聞こえなかったり,時間的余裕が無かったのかも知れないです. 僕自身も,自分がブレーキを掛けることを優先して声を出すタイミングが遅れる経験があります. 危険を察知した瞬間に大きな声を出す習慣を身に付けていこうと思います.

ディスクブレーキ

 プロの集団と同様,チーム内にリム車とディスク車が混在している状況にあります. 僕自身はリム者とディスク車を両方持っています. たまにリム車でチーム練習に参加すると,確かに怖さを感じます. ただ,それは一時的にディスク車からリム車に乗り換えるているからだと考えます. もし,普段からリム車に乗っていて,それがディスク車よりも危ないというなら,どうにもならないです. チームには学生さんもいる訳で,誰しもがニューモデルに乗り換えられる事は出来ないです.

 事実としては,転んだチームメートはリム車に乗っていました. 車載動画を見ると,リム車に乗っている別のチームメートがブレーキを掛けた僕のバイクに突っ込みそうになるシーンもありました. 自分達が思っている以上に,リム車とディスク車のブレーキ応答には差があるのかも知れません.

 残念ながら,これは慣れるしか無いのでしょう. プロのレースでも,リム車の使用を禁止することはしないでしょう. メーカーが新モデルを出すのを防ぐ事も不可能です. 競技を長くやっていれば,機材が変化していくのは当たり前です. 難しいのは,新しい機材が古い機材よりも絶対的に優れている筈は無い事です. ディスク車が一長一短だから,使用しないプロチームが出る訳で... アマチュアとは言え,こうした複雑なシーンへの対応を強いられてしまうのが実際です.

ルート

 改めてですが,市街地は危険だと思いました. 落車が起きたのは,踏む区間を終えた後の謂わば移動区間ですが,それでも避けるべきでしょう. 車載動画でも,歩行者や障害物との距離が小さ過ぎるシーンがありました. 路面凍結が怖くて山を避けた事情もあって難しいところですが,,,郊外で安全に走れるルートを再度探そうと思います.

補給

 コロナ禍になって,練習中にカフェやコンビニに入るのを控えています. 今回も,自販機で休憩しました. 結果,トレーニングの後半で糖分が不足している傾向があると感じます. 補給食を携帯して,休憩時は勿論,走行中や信号待ち時にも(安全に配慮しながら)摂取するべきだと思います. ダイエットが必要なメンバーはいません. 採り過ぎて困ることは無い筈です.

車載カメラ

 カメラが趣味のチームメートが,毎回の練習を車載カメラに収めてくれます. 今回,その方に無理を言って,撮れていた動画を全て見せて貰いました.

 落車の瞬間はバッテリー切れで映っていませんでしたが,前後2台のカメラで2時間ずつの映像は貴重な情報源でした. ドライビングレコーダを載せる乗用車も当たり前になっています. 自身でも購入を検討しようと思いました.

むすび

 前半にも書いた様に,この規模の事故はいつ起きても不思議では無いと思います. 残念ながらと言うか,自分達が虜になったスポーツはそういうものです. 個人の責任としてリスクを受け入れる必要があります. その上で,今回は運が悪かったと片付けずに,考え続ける事が重要だと思います.

 この先,自身が落車に遭う事もあるでしょう. 機材のメンテナンスと自身の体調管理を,今まで以上に徹底しようと思いました.

 転んだチームメートが,昨日ストラバにログを上げてくれて安堵しています. このチームで,これからも楽しく走って行きたいです.