オッサンはDesktopが好き

自作PCや機械学習、自転車のことを脈絡無く書きます

ジロ・デ・イタリアはミラノに到達するのか?

 ジロ・デ・イタリアが少しヤバい感じになってきましたね. 既に,Jumbo VismaとMitchelton-Scottがレースから撤退しました. チーム内にCOVID-19の感染者が出た為です. チーム全体は撤退していませんが,Team Sunwebからも感染者が確認されています*1

 先日,EF Education Pro Cyclingがレース主催者に向けてレースの中止を訴えました*2. Lotto SoudalのTomas De Gendt選手も,レースを続けるのが怖いと発言しています*3. 「咳をしている選手がいる.家族を感染させてしまうかも知れない」と. 骨折をしても走り続ける選手達が,自らレースを去りたいと発言するのは極めて稀だと言えます.

 J Sportsのレース中継が無いので何とも言えませんが,観客の規制などはちゃんと行われているのでしょう. ツール・ド・フランスの成功を待って,開催している訳ですから. ツールも山岳ステージでは結構ヒヤヒヤしましたが,直前のドーフィネに比べれば*4,観客のマナーが向上したと感じました. それでも,あれだけの人込みの中でレースをして,選手の中に感染者が出なかったのは奇跡のような気がします. 出来過ぎの事例だったのでしょう.

 目下のところ,レースをするかしないかは選手側の判断に委ねられている様です. 英国が警戒レベルを引き上げた*5りしている中で,家に帰れなくなってしまう選手もいるでしょう. レースを去るという判断をする選手が出てくるかも知れません.

 上述したDe Gendt選手の発言から,一定数の選手が,レースよりも自身や家族の健康の方が大切だと考えている様です. ただ,全ての選手がそうでは無いのでしょう. 実際,レースが続けられているわけなので. 来季の契約が得られてなかったり,所得の低い選手ほど,レースをしないことが死活になります. その変の不公平さというか,空気間の差の様なものが,プロトンの中にも存在するのかも知れません.

 日本の外出規制期間中にも,Amazonの配達員やコンビニの店員は体を張って働いてくれていました. 僕の在宅勤務が成り立ったのは,彼らの存在があったからです. 彼らを弱者と呼ぶと逆に非礼になると思いますが,複雑な心境を抱えていらっしゃったと想像します. 海外のニュースが,「日本のサラリーマンは仕事狂いだから,(当時の)安倍首相が止めろと言わない限り,満員電車に取り続ける」と揶揄していました.

 どうすれば良いのかは,正直,判らないです. 勤め先が在宅勤務を禁止してしまったので,今は会社に通っています. バスに乗るのが怖いので,雨が降らない日は自転車で通勤しています. 強制されている感はありますが,大きくは無いです. 「リスクを負って外に出るくらいなら,会社を辞める」という程の,,,真剣度?,が僕には無いですね. 台風が近づいている時などにも騒がない質なんですが,それと同じ感覚です. テレビの言う事に一喜一憂するのは馬鹿々々しいです. 勿論,パンデミックの度合いに寄ると思います. でも,それで良いと思っています.

 選手とは全く立場が違いますが,僕も今シーズンのレースを走ることに決めました. 既に3戦して*6*7,明日も川崎マリンエンデューロを走ります. そうすることが自分にとって自然だからだと思います. 独身だから,というのも単純にあります. 勿論,僕がレースに出ることで,経済効果を遥かに超える程に他者を傷付けてしまうと感じたら,止めます. Zwiftでもレースは出来ますから.

 書き始めておいて何ですが,プロの世界で行われていることついて物言いすることはやはり出来ないです. 考えあぐねるだけでした. 言えることは,選手やチームの関係者,そのご家族の安全が守られて欲しいということだけです. レース主催者の冷静かつ人間味のある判断に期待するしかありません.