こんにちは.changです.
今年も富士ヒルを走りました. 結果は,68分22秒(年齢別34位). 昨年のタイムを1分更新したものの,目標としていたゴールドには及びませんでした.
1. レース準備
(1) トレーニング
富士チャレ*1の後,ヒルクライム向けのトレーニングにシフトしました. 富士チャレに向けては300Wの反復を重視したのに対し,富士ヒルでは5倍(=260W)の維持力を意識しました.
取り組んだワークアウトがこれです.去年の富士ヒル前にもやっていたやつです.
また,低ケイデンスになりがちな本番を意識して,Alpe de Zwiftを登りました. 普通に登ると集中力が切れてダレるので,タイムは気にせず,つづら折り毎にSST→5倍→SST...を繰り返す練習をしました.
効果は出ていました. レースの前の週には,過去最高の状態にあると感じていました.
(2) 減量
昨年と同様,52 kgフラットをターゲットにしました. 体調チェックの検温が2週間前から始まるのに合わせて,毎朝の体重を記録しました.
増減を繰り返しながら減っていく事が分かります. 年々減りにくくなってはいますが,何とかクリア出来ました.
(3) 機材
昨年*2と完全に一緒です. 手を抜いた訳ではありません. 出来る事が無かったのです.
Izalcoの新型専用ステムを導入したかったのですが,単体販売が始まらずに叶いませんでした. 70g程軽くなるらしいので,手に入っていれば効果があったと思います. 沖縄迄には手に入るかな?
2. 当日
(1) 天気
毎年の事ですが,快晴とはいきませんでした. 当日朝の中央道は土砂降りで,山には濃い霧が見えました. 「雲の中を走るなぁ」という覚悟をしていました.
ところがと言うか,富士山パーキングに着く頃には雨が止みます. 晴れ間も出て,スタート時刻には路面が乾き始めました. 過去2回の出場時と比べれば,非常に良いコンディションだったと思います.
(2) レース展開
第3ウェーブからのスタートでした. 北麓公園に上がったのが女子チャンピオンクラスがスタートするタイミングで,既にかなりの人数がスタートラインに並んでいました. その後ろからのスタートにはなりましたが,先日からお世話になっているClub Road-Roの強豪選手が前方に見えていました. この方達をターゲットにポジションを上げていくことで,料金所ではそこそこの位置に居る事が出来ました.
スタートが速かったです. 料金所の直後は300W位出ていて削られました. 集団も二分する展開になり,先頭からこぼれた第2集団に食らい付きました. 結果的には,先頭集団から離れたこの時点で,ゴールドリングの可能性は途絶えていました.
14 km位で第2集団からも遅れ始めます. 偶に後ろから抜いていく選手のスリップを利用しながら,ペースを維持します. 第2集団は常に見えていました.
大沢駐車場を過ぎた辺りで,10名程の集団に追いつかれます. 順位は下がったと思いますが,スピードを上げる上ではプラスに働いたと思います. 平坦区間を協調する仲間がいた方が,気持ちが楽になります. 第2集団との差も縮まって行きます.
ゴール地点には第2集団とほぼ同時に到達しました. 手元の時計で68分台でした.
3. パワー分析
平均パワーやNPは昨年とほぼ同じか,若干低い位でした. ペースの上げ下げがあったからだと思います.
4. 改善点
先ず,昨年から1分タイムを縮めた自信を誉めたいと思います. 自分で言うのもアレですが,ヒルクライムで1分速くなるのは大変な事です. その上で,ゴールドという目標に対して何が足りなかったか考えました.
(1) FTP
やはりこれですね. 過去最高の状態だったと書きましたが,同時にFTP 5倍に至っていない事も理解していました. 意識しても仕方がないので,敢えて目を逸らしていました.
僕はFTPテストが嫌いで,やった事がありません. 結果が悪かった時に気持ちが萎えるからです. そうした甘さに打ち勝たないと,ゴールドには届かないのかも知れません.
難しいところです. パワーメータの数値を目標にするとモチベーションを失い易いと,多くの強豪ベテラン選手が発言しています*3. 自転車を嫌いになってしまっては意味がありません. ホビーレーサーにとっての永遠の課題なのでしょう. 無理が効く幅を少しずつ広げて行くしか無いのだと思います.
自転車乗りとして自然というか,健全な事とも感じています. 1年前の前回から1分速くなった訳ですが,前々回から前回では6分速くなっていました.
Note:
2020年はコロナで出走しなかったため,前々回から前回の間は2年空いています.
これはFTPの伸びをそのまま反映しています. 強くなればなる程,更に強くなるのが難しくなります. ここを超えられるかどうかで,レーサーとしての僕の資質が問われる気がしますね.
(2) スバルライン対策
試走も好きでは無いです. FTPテストと同じ理由で,タイムが出ないと落ち込むからです.
今年,同じ年代クラスで勝った方は他店のチームメートで,stravaをフォローさせて貰っています. スバルラインを何度も試走していて,意気込みを感じていました.
僕自身はと言うと,5月の後半に1度だけ試走して,約70分でした. ゴールド目標なのに?って感じですが,去年の試走が80分だった事を鑑みると速いのです. 正直,満足してしまっていました. 「本番はもっと早く走れる筈」って...
逆に言えば,自身がベストを尽くして登った時のタイムがどうなるのかを知らずに走っていたという事です. これでは駄目って事ですね🤔
(3) ダンシング
僕は登りでダンシングを多用します. チームメートには少し失礼な事を言ってしまいますが,普段の練習では登りを休めます. ダンシングで5倍をキープすることで,先頭交代を楽にこなせる為です. 所謂,休むダンシングですね.
レース中は,ダンシングすると逆に苦しくなってしまいました. 人のペースに合わせてパワーを調整する,或いは単純に高強度のダンシングが苦手なのだと思います. 技術的に改善していきたいですね.
5. むすび
去年はコロナ禍での強行出走だったので,単独参加でした. 今年は,Team YOU CANのチームメートと参加できました. 試走も一緒に行けて楽しかったです😀 試走が楽し過ぎて満足しちゃった部分もあります💦
参加したばかりのClub Road-Roの方々にも,レース中やレース後に声を掛けていただきました. とても励まされました.
仲間と日常でレースを楽しめることが最高の幸せだと,改めて感じました.
ヒルクライムは一度中断します. 今週からは,沖縄に向けたロードレースのトレーニングに切り替えます. 週末にはJBCF修善寺を走ります.
*1:https://changlikesdesktop.hatenablog.com/entry/2022/04/25/070240
*2:https://changlikesdesktop.hatenablog.com/entry/2021/06/07/203955
*3:https://www.amazon.co.jp/何歳からでも速くなる-最速ベテランレーサーのロード-ヒルクライムトレーニング-ロードバイク研究会/dp/4528023717